『人口の世界史』
『人口の世界史』(マッシモ・リヴィーバッチ著、速水融・斎藤修訳、東洋経済新報社、2014年)を読みました。人類誕生から現在に至るまでの人口史を概観し、いくつもの論点、観点を示した名著です。
例えば、人類史初期に狩猟採集型生活から農耕型に生活が変化した際に人口が増えたといわれていますが、それはなぜか?一般的に農耕によって得る米や麦等によって食生活が改善したからというイメージが強いですが、そうではないようです。逆に、狩猟採集によって得る木の実や動物の肉の方がカロリーが高く、食生活は充実していたようで、人口が増えたのは農耕型によって定住して女性が一定の周期で子供を産めるようになったということだそうです。狩猟採集型だと一定の周期で住居を移動する場合があり、移動の際に乳児を連れて行くのは困難ということで出生率が低かったという分析がなされています。目から鱗ですね。
そして、答えはないものの、地球は何人の人口を収容できるのかという問いもいろいろな考え方を示していて興味深かったです。改めて、人口問題は面白い、そう思った本でした。
例えば、人類史初期に狩猟採集型生活から農耕型に生活が変化した際に人口が増えたといわれていますが、それはなぜか?一般的に農耕によって得る米や麦等によって食生活が改善したからというイメージが強いですが、そうではないようです。逆に、狩猟採集によって得る木の実や動物の肉の方がカロリーが高く、食生活は充実していたようで、人口が増えたのは農耕型によって定住して女性が一定の周期で子供を産めるようになったということだそうです。狩猟採集型だと一定の周期で住居を移動する場合があり、移動の際に乳児を連れて行くのは困難ということで出生率が低かったという分析がなされています。目から鱗ですね。
そして、答えはないものの、地球は何人の人口を収容できるのかという問いもいろいろな考え方を示していて興味深かったです。改めて、人口問題は面白い、そう思った本でした。
by kota714
| 2016-06-29 22:00
| 本
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