首相の演説
最近、野田総理が行った講演原稿を読んでみたら、大局観に立ったなかなかいい演説ではないかと思いました。「アジアの未来」という会議でのスピーチらしいですが、世界史上におけるアジアの位置づけ、アジアの未来における日本の今、の2点はなかなかのものです。この内容に、以下のような感じの大局に立った国家観があればさらによかったのですが。
「日本は、長い伝統と歴史を有する国であり、アジアで初の近代化と先進国入りを成し遂げた経験を持つ国です。他方、世界の潮流を見誤って、第二次世界大戦を通じて多くの惨禍を生み出したという反省すべき過去を有しています。そして、今、少子高齢化、原発対応を含むエネルギー問題、財政の健全化という世界各国が遅かれ早かれ直面する、もしくは直面している課題に取り組んでいます。日本は過去の歴史を踏まえ、そして持続可能な未来を築くために、「自助自立、自由経済、平和主義」という3つの方針によって、この国を世界のモデルとなる国に変えていきたいと考えています。
自助自立は、小さな中央政府と地方分権、低負担低福祉の福祉制度を意味し、自由経済は関税等の障壁を極力下げた自由貿易、規制緩和、そして移民・難民の一定規模の受け入れを意味し、平和主義は国連軍の創設、集団的自衛権の発動、北東アジアの集団安全保障体制と軍縮体制の確立を意味しています。
これらの実現には多くの困難が生じると思います。もちろん、守るべき伝統と歴史、そして支えるべき社会的弱者はしっかりと守り、支えていきます。しかし、今申し上げたことは、人類が安定と繁栄を築くために避けられない道であり、その道を築く覚悟を世界とともに生きる日本は持っており、困難を乗り越えて先頭に立ってこの道を作っていきたい、そう考えています。」 (今のところの自分の考えをまとめてみました)
途中で「税と社会保障の一体改革」を混ぜたところはいいけど、その前段にあるべき国家観が抜けていますよ、総理!
「日本は、長い伝統と歴史を有する国であり、アジアで初の近代化と先進国入りを成し遂げた経験を持つ国です。他方、世界の潮流を見誤って、第二次世界大戦を通じて多くの惨禍を生み出したという反省すべき過去を有しています。そして、今、少子高齢化、原発対応を含むエネルギー問題、財政の健全化という世界各国が遅かれ早かれ直面する、もしくは直面している課題に取り組んでいます。日本は過去の歴史を踏まえ、そして持続可能な未来を築くために、「自助自立、自由経済、平和主義」という3つの方針によって、この国を世界のモデルとなる国に変えていきたいと考えています。
自助自立は、小さな中央政府と地方分権、低負担低福祉の福祉制度を意味し、自由経済は関税等の障壁を極力下げた自由貿易、規制緩和、そして移民・難民の一定規模の受け入れを意味し、平和主義は国連軍の創設、集団的自衛権の発動、北東アジアの集団安全保障体制と軍縮体制の確立を意味しています。
これらの実現には多くの困難が生じると思います。もちろん、守るべき伝統と歴史、そして支えるべき社会的弱者はしっかりと守り、支えていきます。しかし、今申し上げたことは、人類が安定と繁栄を築くために避けられない道であり、その道を築く覚悟を世界とともに生きる日本は持っており、困難を乗り越えて先頭に立ってこの道を作っていきたい、そう考えています。」 (今のところの自分の考えをまとめてみました)
途中で「税と社会保障の一体改革」を混ぜたところはいいけど、その前段にあるべき国家観が抜けていますよ、総理!
by kota714
| 2012-05-24 02:39
| 政治
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