天を相手に、志を力に

徒然なる想い、体験を綴るブログ
宗教と国家
 期末ということで課題と試験勉強でばたばたしていますが、アメリカを学ぶ機会は逃したくないという姿勢なので、今日は通っている大学院が主催した公開討論会(聴衆参加型のオクスフォード方式と呼ばれるもの)に参加してきました。

 テーマは、「宗教は政治を悪化させているのか?(Is religion hurting politics?)」というものでした。米国では日本で考えられている以上に宗教が政治や社会において大きな影響力があります。特に共和党においては宗教右派、福音派と呼ばれるグループが隠然たる力を持っていて、ブッシュ(息子)政権の強力な支持基盤でした。今回の共和党候補者選びにおいても候補者に宗教的な思考を明確にするよう、踏絵のような圧力をかける等、力を発揮しています。オバマ大統領の進めている国民皆保険制度に対しても、保険内容に避妊対応を含めたことから強烈な批判をしているようです。

 討論会の前に聴衆が討論の命題に賛成か反対かを票を投じ、討論会の後にパネリストの意見を聞いてもう一度、賛成と反対で分かれている出口を選ぶことで、討論会前後の票の変化を目に見える形でとらえるという形式ですが、リベラルなニューヨーク州の雰囲気か、9割近くが上記命題にYesと答え、討論会後もほとんど変化はありませんでした。

 印象的な場面としては、パネリストの一人が「アメリカはキリスト教の国ではない、民主主義の国だ!」と熱く語り、聴衆が拍手でたたえたことです。自分の意見としては、米国人の信仰心そのものではなく、宗教的な思考、つまり、宗教に限らず、民主主義や自由といった漠然とした概念を盲目的に信じる考え方が問題だと思っているので、この場面でも短絡的だなぁと思ってしまいました。

 でも、こうやって大学が一般向けに微妙な話題で討論会をやって、聴衆に考えさせるようにして、議論を盛り上げていくところ、そして、結構な数の人が平日の夜にも関わらず集まるところが米国という社会の底力なのだろうとも思いました。

 いい勉強になりました。
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by kota714 | 2012-04-26 11:33 | 全体 | Comments(0)
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